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2008.07/12(Sat)

マクロスF第14話 ルカ、次回はナナセと文化だろ? 

マクロスフロンティア第14話「マザーズ・ララバイ」感想

前半が日常+恋愛、後半が大規模戦闘+伏線の回。いろんなキャラが死亡フラグを立てまくったけど、実際に亡くなったのはちょっと意外な人物。
シェリル→アルト←ランカだけでなく
  • ルカ→ナナセ
  • モニカ→艦長
  • ボビー→オズマ
あたりの恋愛もアニメ本編で明確にされ、新たな謎や今までの伏線回収も徐々に進んでいます。
ただ、人物作画の不安定さもあるし、戦闘シーンの平坦さが話全体の印象に波及して微妙と感じる人が多そう。謎が増えすぎて消化不良気味なのも気になるところ。この回で第7話並のものを見せれば、「アラが気にならなくなり、毎回神回に感じる人」も増えただろうに、もったいない。


戦闘シーンが…?

VF-171のガムリン2号がピンポイントバリアパンチ
VF-171のピンポイントバリアパンチ。
派手でものすごく綺麗だし、ダイアモンドフォースの偽ガムリン@金野潤さんがピンポイントバリアパンチで活躍するなどシリーズを彷彿とさせる要素も多いけど、第7話に比べるとなぜかもったりした印象。
この回、「戦いの熱さ」じゃなくて「戦いの無意味さ」を演出してるとは思うんです。でも戦闘シーンが平坦なので、無意味さも伝わりにくくなっている。テーマがよくても、視聴者に意図が伝わらないと…。

で、以下の共通点に気づきました。
 コンテ演出作画監督
09話鹿島典夫鹿島典夫KIM YONG-SIK
14話鹿島典夫・河森正治鹿島典夫KIM YONG-SIK
今までマクロスFを見てきた人なら「ああ、そういえば…」と納得出来るかと。派手な戦闘をやっているのになぜか緊張感や盛り上がりに欠けるあたり、第9話にそっくり。後、脚本も、
  1. 1対1なら引けは取らないが、敵の数が多すぎて戦況はかなり不利
  2. アステロイドに仕かけたトラップに誘い込むが、逆に読まれて挟み撃ちに
  3. 集中砲火を受けた船団はエンジンをやられ、ガス・ジャイアントに逃げ込む
  4. 敵母艦には反応弾が効かないため、新統合軍精鋭部隊とSMSが突撃し、艦のエネルギー炉(ランカが捕まっているところ)へ。艦内戦闘でララミア戦死
  5. 時限反応弾の爆発直前、ブレラがランカ救出
  6. 第15話は、修理と掃討作戦が完全に終わるまでガス・ジャイアント内に潜み、フォールド通信を切った船団での話
ぐらいにすれば、かなり印象が違ったと思うんだけど。まぁ、スターウォーズやヤマトみたいになっちゃいますが…。


なぜ戦闘が平坦に感じたのか?
音楽とギリギリ感でほぼ説明出来ます。
戦闘中にアイモが流れた
射手座☆午後九時Don't be lateやInfinityはもちろん、愛おぼと比べてもアイモは鎮静効果が高いんですよ。そして、戦闘中にBGMがない部分がある。
戦闘のギリギリ感が薄い
マクロス7の普段の戦闘がちょうどこんな感じでした。
マクロスFの世界観だと「異常に強い主役が余裕を持って敵を蹴散らす」「敵と通信しながら戦闘」ではなく、
  • 主役機が仮にチート気味でも、全体的な戦力は乏しく勝機は少ない。でもこの戦いに負けたら破滅。何としても勝たねば!
  • 新兵器、地形効果、奇抜な作戦、調略などで、不利な形勢を一気に逆転
  • ほんのわずかでも遅れたりタイミングがずれたりしたら、全てが終わる
  • 戦力差や策謀のため、最終回で全滅ENDしそうな緊張感が漂っている
という、エヴァやヤマト系パターンがなじむと思われます。今回はこれらが抜け落ちてるため、美麗で派手な戦闘なのにどこかゆるく見えてしまう。これは、第6話で対バジュラ・アンチESA仕様弾を採用、総力戦はほぼ互角となり反応弾を使えば勝てる状況になったためです。
エヴァや初代マクロスの戦闘には、ギリギリ感があった。「どーせ今回も勝つんだろ?」という意識はあるけど、それでも盛り上がってしまう。
後、射手座スパイラルアームのビオス星系に作品内時間で少なくとも5ヶ月以上留まってる(第1話が2059年2月末頃、今が2059年7月終わり頃?)のに、恒星、アステロイド、ガス・ジャイアントなどの面白そうな宇宙要素がほとんど生かされてないのは、もったいない。
戦死したララミア・レレニアのキャラが薄い
ほとんど登場してないし、撃たれた時の悲鳴がたぶん最初で最後の台詞。「誰だっけ?」という視聴者が多そう。死に方演出の一つかもしれないけど、ちょっと残念。
ランカやシェリルの真似をするとか、携帯メッセージで妙に可愛いアバターを使ってるとか、しょっちゅうバジュラの絵を描いてダーツしてるとか、映画撮影を手伝うとか、無言でも人柄の見せ方はあった気が。
使い回しが多い
今までで一番、バンクが多かったかも。

とは言っても、マクロス7のダイアモンドフォース機動と見比べれば、贅沢過ぎますね。予算の違いもあろうけど、10数年でここまでアニメの制作技術が進歩するとは。


死亡フラグ外し

初代マクロスでの柿崎の犬死にっぷりは今でも語り継がれているわけですが、死に方の工夫はマクロスFでもありそう。今回、ルカやカナリアが死亡フラグ立てまくってたけど、実際に戦死したのはララミア。
ララミア・レレミア戦死
これは明らかに死亡フラグのお約束外しを狙ってる。案外今後も、「え…? 見せ場に見得切って口上述べて死ぬんじゃなくて、ここでこんなあっさり死んじゃうの?」的な展開がありそう。


リトル・クイーンとランシェ・メイ

前回予想した通り、バジュラと人類は共存可能っぽい。で、リトル・クイーンのランカが鍵を握っていると。

『エイリアン』が思い出されます。エイリアンを軍事利用しようとした企業とか、L.A.Iやレオンとかぶる。あい君がいずれナナセの顔に張り付くみたいな鬼展開はさすがにないよねぇ? ナナセってある日突然死にそうで怖い。
ランシェ・メイとランカ・リー
とりあえず今回分かったのは、
  • ランカは、あの紫色の結晶を持つ細菌(ウイルス?)っぽいものを体内に宿している
  • 昆虫並の知能しかなさそうな働きバジュラと、知性を持つ(あるいは知性を持つ存在と通じている)バジュラ・クィーンがいる
  • 知性を持つ存在は、人類に何かを伝えたいらしい
  • ランカは、知性を持つ存在とコミュニケーションが取れそう
  • ランシェ・メイ(ランカの母親?)っぽい人の幻影が、シェリルにそっくり
(08/09/30追記:この推測は一部間違っていました)
…ああ、共生体はSFの王道だなぁ。
あの小さいのがバジュラ本体だとしても、いずれ成長してエイリアンみたいな怖い事になるのか、人間が昆虫型に変態するのか、今はあの宇宙昆虫とよく共生しているだけでいずれはゾラ人のキャットスネーキーやスタートレックのトリル人共生生物みたいに人類とも共生するのか、現状ではいろんな可能性がありすぎて予測つかない。

で、ランシェ・メイ@坂本真綾さん。マクロスFはキャラデザがかぶらないよう苦心したらしいので、他人の空似はないかと。名前も「ランシェ→ラン/シェ→ランカ/シェリル」だし。シェリルはやっぱり、バジュラ制御用のデザインヒューマンの失敗作…?


熱狂度

なるべく書かないようにしてたけど、劇場版や2期や続編の参考になれば、という事で。
熱狂は、視聴率よりも関連商品の売れ行きやネット全体の検索量(≠SNSのキーワード順位やブログ記事数)の方がずっとあてになると思っています。不穏な空気が漂うアニメはほぼ確実に、第1話放送時がものすごいピークになる(≒序盤で大量に脱落・興味を失っている)。
  • 設定や話が非常によく出来ている
  • 派手で熱い戦闘
  • 視聴者になじみ深いメインキャラの死亡
  • ファンの結束が高まる外部要因(特番で茶化されるなど)
  • 夏休みや冬休みといった、長期休み
などで、熱狂度が上がります。今回の第14話がどう判定されるかは、ちょっと興味あります。(7/15追記:第13話と同じぐらいのようです)
「マクロス」のトラフィック
ネットのトラフィック。
マクロスFの場合、人気回は第7話(大規模戦闘)、第10話(映画撮影)、第12話(ランカがガリア4へ)。不人気回は第3話(閉鎖空間とアルトSMS入隊)、第8話(パンツ)、第9話(ミシェルの過去)、第11話(アルト三択)。6月13日のピークは、放送休止・放送時間変更の情報を探す人が多かったため。

もちろん、戦闘狂な人が検索しまくったとか、謎が多くて情報を探す人が多かったとか、一休みや学園描写があるから戦闘回が盛り上がる、という可能性もあるので一概には言えないけど。自分は第3話や今回の前半とかすごく好きなんだけど、恋愛要素はいらない(戦闘好きは単に興味がない。萌え好きにとってはキャラ萌えを阻害する)という人も結構いるようだし。


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2008.07/12(Sat)

ゲド戦記見た 

今まで見た事なかったゲド戦記、見ました。
いやー…これは評価に困るなぁ。原作を知らないから何とも言えないけど、西洋ファンタジー物(※ハリポタみたいなのでもすぐ気づくけど、日本のファンタジーはどうこう言って和風風味)の長編大作を思いっきり切り詰めて、さらに見せ場の取捨選択やキャラ表現を何か間違っている気がする。

背景に壮大な物語や設定があるんだろうな、という事や、制作側が伝えたい事みたいなのが感じ取れる気はするけど、何だろう…画面に連続性がない(絵コンテに問題があるんだろうけど、シーンがぶつ切りな感じがする)、物語の起伏が少ない、ヒロインが棒読み、元気キャラがいない(原作通りなのかもしれんけど)、というあたりがどうしても気になってしまう。
原作がこういう淡々とした展開でその雰囲気通りにやったのか、制作側がオリジナル要素を交えつつ作ってみたらこういう出来になったのかわからないけど、絶賛があまり聞かれないのは何となくわかる気が。

これでも興行成績78億(紅の豚や猫の恩返しより多い)、DVDがオリコンで24万枚以上売れてるわけで、ブランドの大事さがわかります。

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