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2007.08/31(Fri)

ななついろ★ドロップス第9話 死を覚悟ですももを助けた石蕗が… 

ななついろ★ドロップス第9話「かなしみ色はサンドベージュ」感想

終盤の急展開に突入。天才すももに嫉妬する秀才ノナが切れ、最終決戦を挑みます。その結果、石蕗が死亡。正確には死んではいないけど、復活の方法がないので死んだも同然。
(余談ながら、これ投稿した8月31日はノナの誕生日)

設定・用語解説
よくわかるフィグラーレ(アニメ版)

第2話との対比

石蕗がすももに秘密を打ち明けたいと考えるのは、第2話(ナコ×すもも)と対になっています。アニメでは大量に削られたけど、ななついろはこういう「対になるエピソード」が多い。ただ、変身体質が恋愛に影響を及ぼす描写が少ない(日暮れで慌てて帰宅したのは第4話ぐらい)ので、切実感が少し弱め。

アスパラさん、何で自分の星のしずくを解放して採り合おうとしたの?

アニメはいちいち説明するよりも勢いで押し切った方がいいらしいけど、確かに不自然です。すももは1個採れば7つ集まって勝ちだけど、アスパラさんは全部回収しても元に戻るだけ。要は採れた数じゃなく、アスパラさんが「自分はすももより優れている」と実感したかったんでしょう。変身薬補充を忘れるぐらい冷静さを失ってるわけだし。

石蕗、砂嵐に飛び込んだり正体をばらしたりしなくても…

「ナコと一緒に遠くから見ている。すももが無事かどうかはすもも次第」が理性的には正しいです。ユキちゃんの事は、変身体質が治ってから話すか一生隠し通せばいいわけで。
でもそれじゃ、この作品らしくないんですよね。
石蕗は、「今、目の前で危険な目にあっている恋人が助かる可能性を、少しでも高める」のを優先したわけです。で、バレバレになった以上嘘はつきたくない、と。まぁ、ちょっと夢はないけど「人形化は怖い。でも、その時はその時で何とかなるだろう」という意識があったのかも。原作では実際に人形化するまではそんな印象もあったし。

なお、人形固定設定は第1話でユキちゃんが「ばれたら元に戻れないんだったよな」とはっきり言ってるし、公式設定などでもよく紹介されています。でも、覚えている・知っている人は少ないんじゃないかと。制作側もそれがわかってるんで、今回繰り返したと思われます。


1クールだと細かい描写が全く足りない。でも…

今回の話で「1クールじゃ足りない」とつくづく感じました。すごくダイジェストっぽい。第8話前半と似た話をもう1度する・石蕗が思いを切々と語るけど時間切れで人形化…はやっぱりほしかった。
原作は
  • 恋人が二人の思い出を少しずつ積み重ねる
  • 「大切な事や優しい気持ちを忘れてしまう不安」「ハル君がそばにいるような気持ちがする」といった心理描写
  • 言葉や情景の対比
をていねいに描いているのが魅力の作品です(※そういうのに興味ない人は、この作品に面白みを感じられないわけですが)。でも、アニメでは大半がカット。やっぱり山本天志監督が言うように、全24話が適切。原作ファン層や内容の異質さを考えると無理でしたが。

エンディングと予告が浮いてる

主人公が死んでるのに、相変わらず明るすぎるエンディング+漫才予告。「なんだ。やっぱり石蕗復活するんだね」みたいな予告はもったいない気が。

スケジュールは意外とギリギリ

絵がものすごく綺麗なので「スケジュールは余裕」と思ってたけど実はそんな事はなく、第9話は放送数日前の納品だったようです。実際、第9話は絵こそ綺麗なものの使いまわしが多く、予告と明らかに違う映像があるし。キャラのデザインもいつもと違う。

レビュー:前半

変身出来るようになった秋姫すもも。星のしずくは6つ集まったが別れの日が近づいている
キャプ画像。変化の言葉「スピリオ・ローザ・ブロッサム」が使えるようになったすもも。星のしずくも6つになり、残り1つでユキちゃんがぬいぐるみの国に帰れる事に。だがすももは、ユキちゃんとの別れの日が近づいている事を寂しがる。
第9話でようやく変身可能に。
ユキちゃんとの別れを寂しがるすももの様子も、石蕗が「すももに本当の事を伝えたい」と考えたきっかけの一つっぽいですね。第4話の学園対抗の事とかすっかり忘れてますが、それはそれとして。

正体を明かさないよう固く禁じられる石蕗。「ハル君」と呼ばれるように
すでに校内公認のカップルとなっている石蕗とすもも。石蕗は「自分がユキちゃんだとすももに話したい」と如月先生に相談するが、「取り返しのつかない事になる」と固く禁じられる。
すももが石蕗の事を「ハル君」と呼ぶ。友人たちが「すもも」と呼ぶよう石蕗をはやし立てるが、結局呼べないまま。
アニメ第1話、公式設定、漫画版、原作などで語られている「ユキちゃんの正体を知られてはならない」という設定の再確認に入ります。
すももも、第1話の頃を思うとずいぶん積極的になったなぁ…。周囲もちょっとうざいけど、いい感じに二人の恋愛を盛り上げ応援してくれています。ナコも喜んでますね。

引きこもって訓練を続ける結城ノナ(プリマ・アスパラス)。すももはノナのお見舞いに行く事に
すももに負けたショックで部屋に引きこもり、精神的に危なくなってきたノナ。努力家のノナは、ほとんど才能だけで高度な言葉を使えるようになったすももを認める事が出来ない。
学校を休んでいるノナを心配するすもも。石蕗は「すもも」と呼ぼうとするが、周囲にひやかされてやはり呼べないまま。一方、ノナは屋敷にこもって特訓し、時を留まらせる言葉の力「ティム・フォールナ・メイ」を使えるようになる。
SDキャラ演出は、この作品にはよくなじんでます。よそのクラスの冬亜が来てますね。夏樹はもう出ないのかな…。
第8話に続いて、恋愛に夢中なすももと一生懸命訓練を積み重ねるノナの対比が激しい。すももがライバルのノナへの気づかいも見せる一方、ノナは引きこもってダークサイドへ。二人の強さの差は恋をしているかしていないかによるのでは…とは言い切れないのが悲しいところ。あ、そういやもう第5話あたりのフラグは忘却の彼方にいっちゃってますね。

ノナの見舞いに来たすもも、石蕗、ナコ。石蕗が飲んだ怪しいジュースは松田のものだった。松田土下座
ノナを見舞いに来たすももと石蕗。撫子も薙刀の稽古を途中で抜けて駆けつける。
出迎えた松田は石蕗に「変身薬を分けてほしい」と話す。ノナが補充しなくなったため薬を減らしているうち、犬耳が出てしまうようになったらしい。石蕗は、第1話でぶつかった怪しい男が松田だとようやく気づく。
アーサー松田は本当いいキャラしてます。執事じゃなくてメイドだったら、カルト的な人気が出たようにも思います。
回想シーンを見れば大体わかるかと思いますが補足。第2話でアーサー松田が石蕗の変身を見ているので、松田、おそらくノナも「石蕗はフィグラーレの人で、すもも(プリマ・プラム)のマスコット(パートナー/お供)」と思っています。松田家最終奥義は、あの裸土下座。

星のしずくを解放したアスパラスは、すももとの最終決戦を申し込む
見舞いの花束の受け取りを拒否したノナは、スピリオ・シャルルズ・ウェイン(セント・アスパラスの変化の言葉)でアスパラスに変身。石蕗は撫子に連れられ、その場から引き離される事に。アスパラスは自分の星のしずくを解放して、最終決戦を挑む。
本来なら重苦しいシーンだけど、アーサー松田が地味にいいキャラを演じて緊張感を和らげています。アスパラさんがみなの前で変身したのは、石蕗もナコもフィグラーレの関係者だと思っているため(第2話、第4話)。でもすももやナコは石蕗=ユキちゃんだと知らないので、決戦の場から石蕗を遠ざける事に。
このシーンでもよくわかるけど、すももは序盤のおどおどした感じがほとんど消えています。

レビュー:後半

すももとアスパラさんの決戦。すももはティム・フォールナ・メイで一度足止めされるが技を解いてしまう。強力なプルヴ・ラディの効果もはるかにアップ。2度目のティム・フォールナ・メイははじき返す
浮遊する星のしずくを空を飛んで追うすもも。アスパラスは「水の狭間」を作る言葉「アクアドゥ・プルヴィナ」を使って噴水を高く吹き上げ、しずくを誘い込んだ上で一度に3つすくいとる。
石蕗がすももの元に向かうのを阻止する撫子。
「受け継いだ才能が努力に勝る」を認めたくないアスパラスが、すももに怒りをぶつける。すももも、ユキちゃんのために負けられない。アスパラスはティム・フォールナ・メイですももを足止めし、しずくを回収しようとするが、すももが技を解いてしまう。
すももにとっては初めての、ユキちゃんがいない状態での戦い&星のしずく採り。ナコの薙刀がようやく登場。
努力の人アスパラさんは、水量を増やし水の上を走り…と地味ながら多彩な技を駆使するものの、大味な技を繰り出すすももに苦戦。時間を操る言葉すらはじかれてしまう。なんだか可哀想になってきます。しかしすももは強くなってますねぇ。第3話あたりではほとんどしずくを引き寄せられなかったのに。

アスパラさんのレードルが暴走し砂嵐が発生。石蕗はナコに星のしずくの事を話し、すももの元へ
またティム・フォールナ・メイを使おうとして、アスパラスのレードルが暴走。レードルに封じられた力が解放されて激しい砂嵐が発生し、アスパラスとすももが巻き込まれる。
撫子に阻止される石蕗はついに星のしずくの事を撫子に話し、すももを助けに向かう。
ナコのかたくなな行動が結果的に石蕗を破滅に導いてしまうわけですが、ナコは「石蕗に何かあったらすももが悲しむ」「自分はフィグラーレ関連の事では何も出来ない」と考えているわけで、すごくいい子です。本当、この作品には悪い人がいない。
相変わらずアーサー松田がいい仕事してます。


砂嵐に飛び込む石蕗。すももはティム・フォールナ・メイで嵐をゆっくりにしようと試みるが、技がうまく完成しない。ユキちゃんが来たような気がしたすももが振り向くと、そこには石蕗がいた。
石蕗に助けられ、ティム・フォールナ・メイを完成させるすもも。砂嵐がゆっくりになる。
個人的に、今回の話ではこの「石蕗がすももの肩を抱いて落ち着かせ、言葉の力を完成させるシーン」が一番気に入っています。さりげないんだけど、二人の信頼感や幸せそうなすももがとにかく可愛い。ハル君も本当にかっこいい。

石蕗、すもも、ナコがノナのレードルを引き剥がし、砂嵐をおさめる
撫子もかけつけ、3人で嵐の原因となっているノナのレードルをひきはがし、砂嵐がおさまる。
ナコの台詞…微妙に別ルートが混ざってるような…。
レードルをノナから引き離すと嵐が収まるだけでなく風景も元に戻る事から、やはり何らかの結界を張ってたっぽいです。星のしずくがどうなったかは不明。

石蕗がユキちゃんだと気づいたすもも
目覚めたノナ。石蕗がユキちゃんだと気づいたすももはむしろ喜ぶ。

石蕗が完全に人形化
だが、レトロシェーナの人間に正体がばれた石蕗は、完全に人形化。
ノナも正気を取り戻し、反省に入ったようです。すももはハル君=ユキちゃんと気づきましたが、別に怒ったりはしません。そういう性格のキャラなんで。
しかし、ついに石蕗は完全に人形化。永遠に、しゃべる事も考える事も出来ないただのぬいぐるみになってしまいます。

次回、「ぎんいろの満月」

フィグラーレの力が最も強くなる満月の夜、最高難易度の言葉の力に挑戦するすもも
ついに満月ネタが来ました。予告の圭介の台詞と、如月先生が描いてる魔法陣の映像でバレバレではありますが…練習は温室の中。

テーマ : ななついろ★ドロップス - ジャンル : アニメ・コミック

タグ : アニメ いとうのいぢ ななついろ★ドロップス

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