マクロスフロンティア第24話「ラスト・フロンティア」感想
伏線の相当部分が回収され、バジュラ母星での最終決戦へ。さすがに終盤になると戦いが増えるかぁ。
かなり前からうすうす感じてはいたけど、惑星攻略ではっきりわかった。「絶対的な正義はない」だけでなく、「考え方や生き方が全く違う存在」を特に意識させる作りです。このメッセージ性を強くするには、敵は人類やゼントラではなく「会話が成り立たない相手」にする必要があった。人間側のキャラもメッセージ性に沿ってる感じ。考えたら、ランカやアルトはアニメの主役級としては結構異色だろうなぁ…(この程度が「異色」としたら、ある意味問題だとは思うけど)。
バジュラとは単純な共存じゃなく、住み分けや一方の全滅ENDもあり得そう。恋愛もアルランか?と思ったら、ついに最終話まで引っ張った。
そして、まさかのアルト機撃墜。見てる時は「アルト戦死? ここで退場??」と思ったけど、
第14話でシェリルやミシェルはもっと短時間で脱出してたし、多分大丈夫かと。…最終回前に戦死ENDというのも斬新だけど。
後、今回は絵がすごく綺麗。絵コンテ・作画監督・演出が
第5話と同じで、原画も何人か同じ。キミキスでも思ったけど、「作画が良い」とは絵柄の統一感や動きじゃなく、「キャラ表に近く、かつ好ましい絵柄」という割とあいまいな概念に依る気がする。
※「大気圏でのバルキリーの挙動をテレビシリーズで続けるのは非常に難しいので宇宙を舞台にした」そうだけど…ネタアニメならともかく、やっぱりこだわる人多いのかな。戦闘シーンが多いと初代(一部が紙芝居+真の作画崩壊)や7(Fを越える大量のバンク+単調な戦闘)になる危険性もあるか。
とは言え、大気圏戦闘がほとんどなく、美の伝道師ガビルみたいな強烈なキャラを出せない空気なのが、Fの弱点だとは思います。
実は人類が侵略者
本編の映像や台詞で「これ、人類は『地球に攻めてくる悪い異星人』と同じだよなぁ」と感じたけど、そう思う人は相当いるっぽい。
バジュラから見た人類
1.テリトリーに未知の生物が侵入してきましたが、とりあず様子見してました(2040年)
2.未知の生物(人類)に仲間が捕獲されました(2048年)
3.仲間がバラされました(並列で認識)、人類の中に自分達のクイーンが現れました
4.クイーンを助けにいくついでに、他は危険なのでとりあえず叩きました
5.こりずにテリトリーに侵入したのでクイーン救助活動と迎撃を行いました
6.こりずに(ry
7.人類からクイーンを保護しました
8.「ここは俺達の星だ!」といって母星に攻め込んで来ました
何万光年(?)も旅して、原住生物を追い、最後は母星まで攻め込む。銀河播種計画なんて人類側の言い分だし。
そして、強大な侵略者(≒人類)から母星を守るために、「愛・おぼえていますか」を歌う歌姫、リトル・クイーンのランカ。…あの第1次星間大戦から50年経って、人類はゼントラーディの立場になっちゃったのか。いや、むしろ文化を持ち、戦う以外の選択肢も知っている分、なおタチが悪い。
バジュラ母星攻略作戦
かなり無茶な作戦。でも、
- フロンティア船団は、フォールドクォーツ探索が本来の目的(08/09/30追記:これは本編では語られていない、裏設定です)
- ボロボロとは言え、まだ十分な戦力もあるしMDEやシェリルの歌など切り札もある
- 引き返せば、再び大船団を整えて戻ってくるのに何年かかるかわからない(※地球出航は2041年。バジュラ母星まで18年かかっている)。そもそも銀河深部で船の環境維持も崩壊しており、安全に引き返せるかどうかも怪しい
- 勝てばかつてのナウルのように、莫大なフォールドクォーツが堆積した居住可能惑星が手に入り、レオンは偉業を成した大統領となる
レオンはスピード感を重視してそうだし、ここは攻めるしかない。ただ、思った以上に細かい事情を知らず、グレイスを切るのが早すぎた感はあります。
グレイスの目的
グレイスさん怖い。別アニメみたいになってる。
彼女の目的は数々の伏線と今回の説明で、ほぼ判明。
第15話の会話から見ると、おおむね予想の範囲内。
- フォールドクォーツとインプラント技術による、超時空ネットワークの可能性。実現すれば、銀河規模の超並列思考ネットワークになる
- しかし完全な並列思考ではなく、結節点となるターミナルには他の端末に対する優位性があり、中央の1点が完全な上位存在になる
- ランカをカギとしてバジュラを制御し、脅迫に使う
エヴァの人類補完計画との類似性が指摘されてるようだけど、事象が少し似てるだけでぜんぜん違いますね。単純に、未来的な「世界征服」です。上位存在(女王要素)がある点ではボーグ的というか。
- 意識が連結され考えてる事が筒抜けになる(とSMSが主張する)だけで、マクロスギャラクシーのメンバーを見る限り個性は残る
- 無数の船団の一つであるマクロスギャラクシーが画策してるだけ。まぁ、ギャラクシー船団はゼネラル・ギャラクシー社が出資してるらしいけど
- ランシェの子(ランカ)とマオの孫(シェリル)を戦わせるなど、グレイスの言動からすると「ランシェ・メイやマオ・ノームが、自分の学説を認めてくれなかった」という私怨が大きそう
…ただ、グレイスの構想はインプラントが進展しフォールド・クォーツがある限り、不可避の時が来ると思います。他者と思考がリンクするのはなかなか許容できないでしょうが、一部プライバシーを残すなら、便利さの方が勝る気がする。
オペレーション・カニバルやプロジェクト・フェアリーの全容は、語る余裕なさそう。
血縁
シェリル・
ノームはDr.マオ・
ノームの孫とあっさり判明。
とすると、
シェリルは特別な血の持ち主だよなぁ。
マオ・ノームはもともと巫女の力を持っていた上、鳥の人の血を輸血し、フキヌハで生まれ変わってるわけで。
本編前半
ランカはグレイスの手により、正気を失う。
第19話でランカに話しかけてきたのはグレイスらしい。
第3話の「あの事秘密にしてるよ」伏線を回収。「ランカの歌でバジュラが引き寄せられた事」でした。その台詞はオズマではなくブレラにあてたもの。
第13話では、グレイスがブレラに第117調査船団のマクロス級4番艦(グローバル)の資料を消させたと見て間違いなさそう。小惑星帯の宇宙船残骸までは手が回らなかったようだけど(もしかして、地表から吹き飛ばされたグローバル?)。
第117調査船団(団長はDr.マオ・ノーム)の残骸を調べるオズマやキャシー。グレイスが研究者の中にいた事に気づく。
沢山の伏線を回収。とは言っても、ここまできちんと見てるなら、おさらいに近いかと思います。
- バジュラとは2040年に初遭遇、2048年に第117調査船団が捕獲に成功し研究を始めた
- Dr.ランシェ・メイは最初のV型感染症患者。感染してる事に気づかないまま妊娠し、ランカが生まれた。これがランカの力の原因
- グレイスは超時空ネットワークによる銀河支配を狙っている
…つまりアルトとシェリルの子供が生まれたら…。
ランカに歌わせ、バジュラネットワークの量子プロトコル解析が進む。
SMSは自らの手でグレイスたちの野望を阻止する事に。
第14話や
第23話からすると、バジュラネットワークにリンクするにはV型感染症にかかってるだけでなく、バジュラ側から認められる必要がありそう。
地球の新統合政府は、正直あてにならんですね。直接助けに来れるわけもないし。この局面、簡単に言えば、ランカを手に入れたら勝ちです。
艦長×モニカ、オズマ×キャシーは確定ですね。
バジュラの母星を攻める作戦。ルカは昏睡するナナセにキスする。
柿崎っぽいマルヤマ准尉と、モーリーっぽいジュン。こういう無名キャラはもっと早い頃から画面にちょろちょろ出せばよかったのに。ネネはクランに従うキャラみたい。
ルカが…ナナセ最後まで目覚めないかもなぁ。…ふと思ったけど、これ「エヴァのシンジ君と同じ」とか「ルカが戦死する」じゃなくて、別の伏線なのか? 最後にナナセが覚醒するとか。…ないかな。
居住コロニーの惑星降下って、マヤンの海亀の甲羅伝説だ…最後は「ローイカヌとローイワカにならって、アダムとイブエンド」もありそう。
ここで、ビルラー氏が「もうすぐあなたに会える。フォールドの波は因果律と時を超える」と意味深発言。年代的に、ミンメイっぽい。
アルトとシェリルの別れ。
アルト「人は、一人じゃ飛べない。飛んじゃいけない。それがわかったから」
シェリルはアルトにキス。イヤリングを渡し、続きの言葉はランカを助けた後で聞くと告げる。
シェリル「覚えておきなさい。こんないい女、めったにいないんだからね」
シェリルの表情や手の動きにちょっと注目。突き飛ばそうとしてためらったかな? シェリルを好人物に描いてますねぇ。これでアルトが「あれは演技でした」はさすがになかろ? 本当、最後どうなるんだろう。
本編後半: 争いと憎しみのカドゥンが星の海を渡って来た
ここのところアイキャッチなくなってます。
シェリルの歌と総攻撃が始まる。バジュラの動きは通常の1/3以下になり連携が取れなくなる。
「ここは、俺たちの星だぁ!!」
やっぱり攻撃的な戦闘は射手座かぁ。嵐蔵はアルトの事を「それがお前の舞か」と半ば認めてるけど、さすがにもうちょっと出番がほしかった。
「ここは、俺たちの星だぁ!!」という台詞が出てくるに至った事に、この物語の真価が詰まってる感じがする。ただ、心理描写をあまり言葉にしないし「敵なんてさっさとぶっ殺した方が爽快だろ?」でもないこの作品で、ここらへんのメッセージがどれだけの人に伝わっただろう…。
正気を失ったランカは、グレイスや強制モードのブレラに説得される。
ああ、カドゥンが来る。別の声に導かれて戦うとか、サラっぽい。
オニール級の住民をアイランドワンに移動させて空気残量がないのか、話の都合上かは不明だけど、キノコはアイランドワン降下を焦りすぎ。本当に海亀の甲羅になりそう。
巨大なランカの映像が現れ、愛・おぼえていますかを歌う。
バジュラの戦力が増大。
ああ、ラスボスはランカという事になるのか。ランカはフロンティア船団に戻れないかもなぁ。
新録の「愛おぼbless the little queen」です。たぶん、わざと機械的に歌ってる。巨大化はマクロスプラスのオマージュ(08/09/30追記:
第25話part1を見る限り、単なるオマージュではなくある意味ではマクロスプラスそのものでした)。前のOPはこれの伏線だったか…。
ここのアルトの表情と構図、アバンの若い頃のオズマと対比になってます。さらにいえば、愛おぼのラストシーンに少し似てる。アイランド1はますます割れて飛び散りそう…。
なお、キノコのバトルフロンティアはまだ大丈夫です。
ダルフィムが惑星降下。星の守りをランカに任せ、グレイスは真のバジュラ・クイーンの元へ。
第7話で救出したダルフィムらしき船が、惑星地表近くに勝手に降下。ダルフィム自体、偽装だったんでしょうかねぇ。
バジュラクイーンの姿は、微妙にメカメカした印象。これは……鳥の人…とは少し違う気が。というかこれ、
第23話アバンに出てきた個体だよな? 女王を捕獲して研究してたのか?(08/09/30追記:
第25話part1を見る限り別の個体です。
第14話なども考えると、準女王が複数いるのかも)
アルトとブレラの戦い。
ブレラ「俺たち兄妹の使命だ!バジュラの暮らす星を、侵略者から守る事が!」
クラン「襲ってきたのは貴様らだろうが!」
ブレラ「先にテリトリーに侵入してきたのは、お前たちだ!」
ブレラ「散れ!銀河の果てへ!」
アルト、ランカが操られてるらしい事に気づいたっぽい。巨大ランカの中にいるのはギャラクシー強攻型かも。
ブレラさん、強制モードのようでいて記憶や感情は結構残ってるようです。操られてるとは言え、ランカやブレラさんの方に理があるな…。
そして、まさかのアルト撃墜。サジタリウスがアンタレスにやられるとは。爆散まで弓矢のように…ついに、ライバルに1度も勝てない主役として終わってしまうのか…???
次回予告「アナタノオト」
半年にわたるマクロスFもついに最終回。
予告は、初代EDのイメージです。横にあるのはVF-25のプラモ。
さすがにランナー(初代マクロスのED)はなかろうけど。
歌は全て新録、過去にないほど歌特化の回だそうです。でももう、ここまで来ると結末予想がつかない…! バジュラと和解、バジュラが飛び去る、女王がいきなり覚醒して人類を叩きのめす、なんてエンドじゃないよなぁ?
「アイランドワンが墜落してアダムとイブエンド」を考えたけど、SMSというイレギュラー要素がある。ミンメイやバサラさんがいきなり登場して「戦いなんてくだらねぇ!俺の歌を聞け!」は…納得しない&ついていけない人が多いだろう。過去作のキャラで一番登場したのはマオ・ノームぐらいで、動いて喋るシーンは一つもなかったし。
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