ひとこと感想その1
ひとこと感想その2
ひとこと感想その3
2009年7月~9月のテレビアニメ
2009年7月~9月頃に放送終了し、全話を完全に見たTVアニメについて。
宙のまにまに
美星「一緒に星を 見ませんかー?」
アニメはそこまで期待はしてなかったんで、見てびっくり。
4話の天の川の描写に感動。
原作は物語としての完成度が高く、アニメはそれをかなり忠実にトレース。ゆるい天文部ライフを十二分に楽しめる内容に。まあ、朔がほぼ総取りってのもあれですが…。近江あゆみさんはよかったなぁ。
さらに、原作ではどうしても描写しきれない星空を、極めて正確に描いてる。季節・時刻・方角・大気の状態・周辺の環境などまで反映したアニメは、他に見たことがない。真面目な話、そのまま星の学習に使えます。
1年をわずか12話におさめるためにやや切り詰められたのは残念だけど、最終話を見て納得。作品テーマに沿った綺麗な終わり方で、そうするためには何としても1クールで1年分やる必要があった。
続きを見たいんですけどねぇ…。こういう作品の続編が現状で全くの対象外ってのが、今のアニメ界の難しさを表している気が。
バスカッシュ
バスカッシャーのみなさん! 覚えていますか? あの『伝説』の日々を…!
シトロン「あの子、今、バスカってる!」
バスカッシャーたちが神々の戦いを経て成仏…いや、文字通りの伝説となった作品。2009年でもっとも挑戦的だったと思う。
「ありきたりなアニメばかり云々」というありきたりな評論に挑み、「死ぬときはたとえどぶの中でも前のめりに死にたい」と突き進んだ結果、物語だけでなく商業的にも伝説に。
「受けにくい要素を圧倒的な品質で提供すれば、新しい客層を開拓出来るかも?」という企画に思えるけど、やはり単純にウケなかった。
比較は失礼とは思うけど、この2作品が売上では似たレベルなわけで、スタッフはすごくがっかりしてると思う。

バスカッシュ

アキカン
自分は結構楽しんでました。ストーリーや世界観も一通り把握してるつもり(
1話-25話/
26話)。一見超展開に見えても、ちゃんと組み立てられています。でも、「わけがわからない」という人がすごく多かった。
この作品に限らないけど、興味が薄れる→ちゃんと見なくなる→内容がわからなくなる→ますます興味が薄れる、という負のスパイラルに入るんですよね。
実際のとこ、ロボオタ層が見込み客だったんでしょうかね? だとすれば致命的な過ちだった気が。ロボアニメ好きに非戦闘ロボを売り込むのは萌えアニメ好きにBL作品を売り込むようなもので…。
涼宮ハルヒの憂鬱新アニメーション
キョン「あの何度もの既視感、特に最後に感じたあれは、以前にも同じ立場にいた俺たちからの贈り物だったのかもしれない」
2006年の1期とは別の意味でアニメ史に残る結果となった、涼宮ハルヒの憂鬱新アニメーション。これは本当にもったいない。
もともと2009年に入って縮退してたけど、今回のアニメ化で決定的に。詳しくは
こちらに書いてるけど、エンドレスエイトだけがどうこうじゃないですね。
- 原作が2年以上出ず、ファンが半ばあきらめつつある
- 「3年空けてもファンの熱意は残ってるだろう」という作り手の意識
- 作画をどんなに高密にしても、ウケるとは限らない
- 「1期の奇策で大当たりしたから2期も奇策をせねば」という強迫観念
- オリジナルエピソードは出来る限り入れないという制作方針?
- 涼宮ハルヒの消失は劇場で
1期の時系列放送にサプライズで新作投入とか、エンドレスエイト8回とかは、必然に近かったのかも。
でも、ぜひ続きは見たいです。涼宮ハルヒの消失は確かに山場だけど、ヒトメボレLOVERや雪山症候群など、楽しい話はまだまだある。もう続きを書かないならそれでいいから、せめてハルヒが1年生の時の話を全部アニメ化してほしい。
かなめも
何となく見始めて、「途中で見るのやめそうだなぁ」と思いつつ最後まで見る事に。考えてみれば、変なキャラがドタバタギャグを繰り広げる作品は、割と好みなんだった。
美華「まぁ、かなとは引き分けというところじゃな」
ネタキャラではあるんだけど、西田はるかの変態的活躍が光っていた。かなが彼女の毒牙にかかる→代理が釘を刺す、というのが定番パターンになってましたね。
その他
え? 化物語はどうしたかって?
まよいマイマイまではしっかり見てましたが、アニメ界の流れと逆行するようにするがモンキーから視聴がヨレヨレになったんで、「完走」にはしてません。
なんでしょうね、よく出来てると理性的には思うんだけど…。
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