ベン・トー第4話「#04 豚肉生姜焼き弁当 852kcal」感想
事実上のヒロイン、著莪あやめ(しゃが あやめ)登場。
いつものように早巻きで再構成しつつ、
- 著莪あやめ、二階堂連(ピアス)、遠藤忠明(モナーク)など、新キャラや謎の組織的なものを投入
- 白粉花や白梅梅の本性を垣間見せる
- 著莪から佐藤洋への恋愛的なものを少し
- 著莪と槍水仙の戦い、二階堂と佐藤の戦いなどを見せる
など、同時並行的にいろんな出来事が進行。
わかりやすく、かつ濃密な新展開となってます。
『湖の麗人』著莪あやめ
佐藤の従姉。イタリア人のハーフで、金髪碧眼。
細かい設定の多くは飛ばしてるし、重要な事はおいおい描かれるかと。
歌も映像も特殊OPとか、著莪を相当押してるなぁ。
実際、一番ヒロイン的だし。
ベン・トーも一応「男主人公。10代半ばの女の子たくさん。オタクが好みそうなキャラ付け」という、ラノベの標準形式は押さえてます。
さらに普通の作品なら、槍水仙、白粉花、白梅梅あたりはおそらくすでにハーレム要員候補に繰り入れられてる。でも実際は、あまりそういう空気じゃなく、結果として著莪が相対的にヒロインとして浮上してます。
もっとも、「付き合い始めたら終わり」というラノベのお約束には従ってるので、著莪と佐藤は付き合ってない。
展開をうまく整理
ベン・トーは要点をきちんと押さえつつ、非常にうまくアニメ向きに改変してますね。
白粉花は本性をうかがわせる要素を順を追ってていねいに撒き、この4話でようやく「筋肉刑事(マッスルデカ)」という自作小説を見せた。槍水仙が何度も朗読する事で、さらに印象づけてる。
また、インパクトとキャラ掘り下げのため、著莪・白粉・白梅のからみやドレスを入れてきた。
一方で、脱線や冗長な描写、「連敗を豆腐ハンバーグで脱した」みたいな事もばっさりカットし、駆け足で物語を進めてる。
エピソードを整理し取捨選択してわかりやすくする&アニメ受けしそうなイベントは前倒しし、著莪の魅力を4話で一気に見せようという事みたいです。
アニメは、序盤(特に0話~1話)で作品全体を見極めた事にして、視聴中止/流し見/集中して視聴継続…などを決める人がすごく多いので、妥当と思われます。
著莪あやめが男子寮に
寮に著莪あやめが忍び込んでいた。
一日一緒にゲームをして、賭けをする事に。著莪が勝ち、彼女のお願いを聞く事になった
少し前まではごく近しい間柄で、普通に迫られてもうろたえたりはしない…けど、成長した著莪の体はやはり気になる佐藤洋。
前回「バーチャ2では負けない」と言ってたのに、ストレート負け。
佐藤は白粉花から制服を借り、著莪に渡す。
著莪がHP同好会に潜入し、槍水仙に対決を宣言しつつ白粉を触りまくる。
白粉のPCには、筋肉刑事(マッスルデカ)の原稿があった。
白梅梅は佐藤を暴行し、著莪を連れ去る。
ここらへんの一連のイベントで、著莪あやめ、白粉花、白梅梅、槍水仙のキャラが掘り下げられてます。
白粉は怪しい言動を地道に積み重ねた末、本性が明確な形で見え始めた。白梅は佐藤(男)に暴力を振るう一方、著莪(女)には全く違う対応で、人物像が見えるかと思います。
遠藤忠明に状況報告する二階堂連。
二階堂と
魔導士:金城優は、絵から受ける印象がかなり似てて同一人物だと思ってる人が多いみたいだけど、別人です。
氷結の魔女vs湖の麗人
白梅様のスキンシップ。ドレス姿で逃げ出してきた著莪。
白梅は以前槍水にあっさり謝った等その気配はあったけど、今回一気に見え始めた。
アブラ神の店で、槍水と著莪が対決。著莪は吹き飛ばされる。
著莪、弁当確保を佐藤に託す。
槍水は、再度戦いを挑んできた著莪を倒す。
- 空中コンボで地面に叩きつけ
- 3連続攻撃で蹴り飛ばした時の決めポーズや、滞空時間
- 箸を武器に
- 空破弾っぽい攻撃
TVアニメの制約の中、2D格闘ゲーム的な演出で、戦いを派手に見せてますね。
著莪は弁当より槍水との戦いを優先したけど、槍水はその考え方の問題を指摘。
佐藤は二階堂と戦って勝つ。
原作風の長い弁当描写をうまく入れ込んできた。
槍水「もし私が目の前で泣いていたとしても、お前は何もしてくれないのか?」
著莪と一緒に食べる事にした佐藤は、わざとジャンケンで負けて謝る。
弁当を一口取った著莪は、佐藤を抱き寄せる。
著莪と佐藤が一緒に来た時の「私には言えないか」もそうだけど、槍水はクールなようでいて実は寂しがりで、構ってくれないとすねる人です。
一方で、佐藤が空気を読めてないのを、わかりやすく諭してくれる。
佐藤は、著莪がさびしがってるのを普通に理解すればいいのに。近しすぎて、逆に見えなくなってるのか。
今回、著莪は別の用件も伝えるつもりだったけど、白梅に連れ去られる等バタバタした末、結局やめてます。
アニメは最終的に話すのをやめるに至った伏線を丸ごとカットしてるけど、「単にその気がなくなった」でもいいかと。
次回予告「#05 北海道の鮭を使ったあら汁 326kcal」
予告ネタバレを防ぐためか、予告というより軽い補足的な感じになってる。
部室で一人食事する槍水。白粉の小説が意外に気に入ったらしい。
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